タンペレの坂道

moi

坂道が好きだ。

住宅街の、

日常にある坂道。

住んでいる人からすれば、厄介なものだけかもしれない。

その地の日常が、人らしさが垣間見れ、自身も体験できるから。

Tahmelan Huvilan Saunaの帰り道。

バス停に向かう途中、住宅街の中に遠くに聳え、高く伸びる階段。

そこに坂道と階段があるのなら、




我、登るのみ。


階段の両脇はすぐ民家がひしめき合っている。

地域に根付いている階段。

木の階段。

愛着が湧く階段。




途中で休憩。

住民が階段を下ってゆく。

絵になる景色。

下にスーパーがあったから買い物かな。

散歩かな。

坂道には再会もある。

偶然、さっきのサウナのスタッフさんと居合わせる。

近くに住んでいるらしく帰り道らしい。

素晴らしい景色ですね。というと、

「この景色が好きなの」と。

Olen samaa mieltä.


階段を登りきった先に見た、景色に息をのんだ。

眼下に広がる住宅街とピュハ湖とオレンジ色。

街に湖が馴染んでいた。

湖のマジックアワーが好きで、日本でのその時間は数10分程度と短いのだが、フィンランドはこの美しい瞬間が2時間程度続いていた。

またSaunaの後、ここに来よう。

Kiitos.

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