フィンランドを感じたSAUNA

2023年2月から3月にかけてフィンランドに滞在しました。
27施設38のサウナ、その内7施設9つのスモークサウナを体験し、私が感じたことを綴っていきます。

①Löylyが最高に心地良い

心地良いロウリュを浴びられるつくりが施されている。

・自然換気がされていて、息苦しくない。
・ベンチに座った時は足元がヒーターより上になっており、足元も温まりやすく、更に天井が近く、ロウリュを感じやすい。
・スモークサウナのロウリュは格別。薄暗い静寂のサウナ室の中に石が鳴り響く音と、共に降りてくるスモーキーな香りのロウリュは繊細で、ただただ感動。
心地の良いロウリュだと思った施設は、ストーンが大量。良いロウリュは大量のストーンによる蓄熱によって生まれるのだと理解しました。

サウナキュラにてスモークサウナのキウアス

②自然との交流

多くのサウナでサウナと湖を行きし、自然と一体となった。

11の湖、6ヶ所のバルト海でアヴァントを体験。
特にタイデサウナ、レヴォントゥリ・リゾート、イソケンカイステンクルヴィは周囲に人工物がなく湖、森、空が広がる風景とゆっくり流れるを味わいました。
また、厳冬期ならではの文化(アヴァント)や、朝焼けや夕焼けに染まる空と湖、白樺のある風景(コイブマイセマ)、静寂と自然が広がる風景は今でも忘れません。

レヴォントゥリ・リゾートでのアヴァント後の外気浴

③社交場

「Sauna」は、国籍や肩書き、年齢、性別関係なく、人々がフラットに接する「社交場」でした。

偶然共にしたサウナ室で、ロウリュする際の掛け声や「キートス!」の言葉にささやかな一体感を感じ、ロウリュ、外気浴等、空間とその瞬間を共有し、サウナについて議論し合う国際交流に喜びを感じました。

コティハルユサウナの外気浴にて

④多様性、寛容性、そして自然体

老若男女が利用。禁止事項の張り紙を目にすることは殆どなく、オープンに開かれた雰囲気でした。

水着着用で男女混浴性の施設も多く、家族や恋人同志、地元民から観光客、子供は3歳ほどからお年寄りまでが一緒にサウナに入っている光景がありました。
禁止事項の張り紙はなく、慣習を押し付けてくるようなこともありません。
観光客が行かないローカルなサウナに行った際も、常連さんが「ロウリュしてみみるか?」等、気さくに話しかけてくれて、自然体で接してくれました。外部の人にも開かれた空間が心地良かったです。
「SAUNA」はフィンランドの国民性を表していると感じました。

全てセルフスタイルの無料で誰でも利用できるソンパサウナ。ルールなどはなく利用者の責任と判断に委ねられている。

⑤重なる故郷の風景

ふとした景色に故郷を思い出す。

クーシャルヴィの森を散策していた時、
VR(長距離列車)から眺める湖水地方の景色、
湖やアヴァントしている時に湖から見渡す自然。
どれも故郷で見た風景と重なりました。

親近感を感じると同時に、共通点が多い自然環境を持つからこそ、学び活かせることが多いと感じました。

上:冬の屈斜路湖 下:イソケンカイステンクルヴィ

SaunaはArt

Saunaは一期一会のArt

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