私が以前から日本の「サウナ」に感じていたことが、この本に書かれていてとても共感しました。
サウナの設計で大切なことは、
サウナの精神をよく理解することで、
設計者がサウナの文化的知識を持っていることが、
良いサウナを設計するためには不可欠なのです。
沼尻良.サウナをつくろう.建築資料研究者, 1992,
この一文につきます。
日本のサウナは「サウナ」であって決して「SAUNA」ではありません。
本来のサウナからあまりにかけ離れ、SAUNAの本質、魅力が伝わっていないと常々感じます。
この本が出版されたのは1992年ですが、サウナブームといわれる現在もそれは変わっていません。
その原因は、サウナに関して無知であり、知識に多くの間違いがあるから。
サウナのつくりも。
サウナの楽しみ方も。
サウナをつくる人も。
サウナを提供する人も。
メディアも。
今の日本にサウナの本質を理解している人はほぼいないと感じます。
知られているのは、その名前だけ。
実際にフィンランドに赴きSAUNAを体験し、国民性によるものだとも感じました。
日本のサウナに一番足りないことを著した、沼尻良氏に敬意を表します。
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