湖水地方の新サウナ、Kuopion Saana(クオピオサーナ)

ヘルシンキから一旦離れ、長距離列車VRで4時間ほど、約400㎞一気に北上。

車掌からは湖水地方らしい景色が続く。

と言っても湖は凍結し、雪原が広がっていた。



はるばる来たぜクオピオ。

クオピオはフィンランド中東部に位置する人口12万人の都市。面積の約2割が湖沼。
この超田舎でもなく、都会でもない絶妙な規模の街。落ち着く。

少し歩きバスに乗り換え。
意外と学生が多い印象。

外の風景に見とれて本来降りる停留所を通り過ぎてしまいながらも、
そんなこんなで来たぜ、サーナ。

「Saana」(サーナ)は、クオピオの属するサヴォ県地方の方言でサウナを意味するのだそう。

2019年オープン。カラヴェッシ湖畔にあるサーナは、フィンランドのログメーカー、ホンカによる天然のログ材が使われたレストランやテラス併設の大型木造施設。

施設内は木がふんだんに使われており、巨大なログハウスのような雰囲気。

ウッディでありながらモダンなロッカールーム。


早速、屋内の電気サウナから。

ガラスのドアを開け5段の階段を上がると、正面の壁一面がガラス張りとなっており、湖のパノラマが広がる。

30人ほど収容できるかなりの広さだが、ロウリュするとしっかり暖まる。

そして、もう一つの楽しみ方はこのボタン。

ボタンを押すと、そう、ジャー!!と勢いよく水が石に噴射される、自動ロウリュ。

ボタンは2か所設置されている。

時折窓から、凍結した湖上をクロスカントリースキーやジェットスキーで行き交う人や、自然の景色を眺めていると、不思議と熱さを忘れて長居してしまう。


お決まりのアヴァント。

湖のアヴァントってなんでこんなに気持ちいんだろう。

ゆっくり時間が流れる湖の穏やかさが、自然に溶け込んでいることを増幅させてくれる。

湖水は大好きなモール温泉のような琥珀色。

フィンランドの湖にも自然と愛着が湧いてくる。

中に入って休憩。

こちらはペア使用のヒーター付き寝椅子。

床暖的な温かさと絶妙な角度が心地良くて危うく寝てしまいそう。

屋外の水際に建つスモークサウナへ。

入口を入ると右手に巨大ストーブ。ストーブは自動開閉式の蓋があり、ボタンが入口に設置してある。

本格的な2階建で、階段を上り2階へ。2階へ上がるとさらに3段ほどの段差を上がり座面。
ロウリュを堪能することを極めている!フィンランド人はほんとにロウリュの熱が好きなんだな!


鍋が備え付けられていて、そこに水を注ぐと配管を伝ってロウリュされる仕組み。

2階座席とロウリュ時に水を注ぐ鍋


座席からは完全にストーブを見下ろす高さ。ストーブと座席にかなりの高低差があり、ロウリュの熱を存分に堪能できる設計。

2階ベンチから見たロウリュウされる配管とストーブ(蓋は閉まっている状態)

ストーブは木質ペレットが自動供給される、エコで最新な仕組み。

2019年には国際スモークサウナクラブが選ぶベスト・スモークサウナに受賞されている。


納得。

国際スモークサウナクラブによる2019年のベストスモークサウナ賞受賞プレート


スモークサウナを出ると本当にすぐ横に湖への階段。これほど湖水際に建つスモークサウナは貴重。


スモークサウナ自体のクオリティは申し分なく、エコで最新技術、湖へのアクセスも良い、三拍子そろったスモークサウナ。


なんとインフィニティプールも!

水温が30℃ほどで、アヴァントよりゆっくり浸かりながら自然との一体感を味わえる。

まるで湖の上に浮いているような感覚。

インフィニティプールからの眺め

屋内にジャグジー、屋外には露天風呂が備えられ、アヴァントで冷えた体を暖めることができる。

不感温度(36℃位)でフィンランド人は、お喋りしながらゆっくり過ごしていた。

屋内ジャグジー
屋外露天風呂

サウナの休憩中にドリンクや軽食を注文し飲食できるスペースも設けられている。
夏はテラスが気持ち良さそう。

サウナ飲食スペース

サーナは2時間制の利用だが、2時間はあっという間に過ぎる充実度。

このほか、VIP-Saanaという貸切りサウナもあり、会議室も利用可(別料金)。

打合せ→サウナ→食事
なんて黄金接待が実現できる。

サーナ施設内のレストランは、一度に約150人収容可能な規模でランチは13.90€で良心的な価格。

充実した施設と自然が調和した理想的なサウナ。

Kiitos.

Kuopion Saana(クオピオンサーナ)
https://www.kuopionsaana.fi/
※予約可

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