フィンランドにおいて、切っても切れない存在。
SAUNAは勿論、
「光」もそうである。
フィンランドは冬が長く、Kaamos(カーモス)という太陽が昇らない日もある。
そのためか日常生活の「光」との結びつきが強く、美しい。
本書は九州産業大学工学部住居・インテリア設計学科教授の小泉隆さんが2006年7月からの9ヶ月と、翌年8月におけるフィンランド滞在の記録である。
その建築が美しく見える瞬間や光の瞬間が紹介されており、雰囲気や空気感まで伝わってきて、こちらまで幸せな感覚になる。
サマーコテージやスモークサウナも紹介している。
SAUNAそのものの位置、窓の位置は重要だと改めて感じる。
昔、フィンアンドの農家はSAUNAから建てた。と言われているが、それは一番良い場所にSAUNAを建てるためであると思う。
そしておもわず私も、フィンランドでの「光」を思いだした。
ヘルシンキ中央駅の人々が往来する中に差し込む自然光、ヘルシンキのカフェの温もり、タンペレのピスパラの長い階段を上った後に見たピュハ湖に沈む夕日、スモークサウナの窓から差し込む光。
ゆっくり時間が流れる、心地良いSAUNA空間をつくっていきたい。
コメント